
私の頭の中の消しゴム
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「私の頭の中の消しゴム」あらすじ
建設会社社長令嬢のスジン(ソン・イェジン)と、建設工事現場で現場監督として働くチョルス(チョン・ウソン)。育った環境の違う二人だが、互いに惹かれ合い結婚する。
幸せな日々を送っていた矢先、スジンが若年性アルツハイマー病に侵されていることが判明する。それは徐々に記憶障害が進行し、肉体的な死よりも精神的な死が先に訪れる病気である。日々失われていくスジンの記憶をつなぎ止める術はなく、遂には夫・チョルスのことさえ記憶から消えていく。チョルスは葛藤を覚えながらも、彼女を大きな愛で受け止め、支え尽くす決意をする。
「私の頭の中の消しゴム」感想
※ネタバレあり
家の外を歩けばたくさんのカップルたち・友達以上恋人未満の人たち・夫婦たちとすれ違います。彼らはみな、今この瞬間が突然音を立てて消えることなんてあるはずがない、きっとそう思っていることでしょう。
2人もまた、同じだったでしょう。
「10年後の誕生日はフィレンツェのドゥオーモのクーポラに上ってくれる?」(「冷静と情熱のあいだ」より)
「あなたは死ぬとき愛されたことを思い出しますか?愛したことを思い出しますか?」(「サヨナライツカ」より)と、有名なセリフもありました。
とても詩的でロマンチックなセリフたち。しかしこれらのセリフは日々繰り返す毎日の延長線上に、お互いを想いあう2人がいることが前提になった言葉たちです。
本作の主人公スジン(ソン・イェジン)とチョルス(チョン・ウソン)も、もしかしたら、そんなロマンチックな約束や言葉を夢見ていたのかもしれません。
今日は日本でもヒットを飛ばした韓国映画の名作「私の頭の中の消しゴム」の感想を書くことにします。
建設会社社長令嬢のスジンを演じるのは、俳優ヒョンビンの奥さん、ソン・イェジン。建設工事現場で現場監督として働くチョルスを演じるのは最新作「ソウルの春」が大ヒットを飛ばしたチョン・ウソンです。
物語の冒頭、とある駅のホームで誰かを待っていたスジン(ソン・イェジン)。ソン・イェジンには珍しい厚化粧で当時一緒に観ていた母と驚いたことを今でも覚えています。
待ち人が来なかったスジンは電車に乗らず泣きながら駅を後にし、コンビニで炭酸ジュースを買います。が、支払いを済ませたのにジュースと財布をレジ台に置いてきたことに気が付いてコンビニに戻ろうとします。
ドアを開けて入ろうとした途端、コンビニから出てこようとしたチョルス(チョン・ウソン)に前を塞がれ、チョルスは目の前でジュースを開け飲もうとしました。
スジンが奥に見えるレジの台に目をやると、忘れたはずのジュースが置いてありません。自分が置いていったジュースを飲もうとしているのかと思ったスジンは缶を取り上げ飲み干し、げっぷまでしてどこかへ向かって歩いてゆくのでした。
チョルスは「変わった女だなー」と思っていそうな顔でスジンの背中を見ているのでした。
実家に帰ると母と妹がいました。妹は「室長とは終わったの?お父さんに怒られるよ」と言います。室長って彼氏なのでしょうか?何で怒られるのでしょう?駆け落ちでもする予定だったのでしょうか?
家族で朝食を取りますが、とても静かな食卓でした。
そして職場につくと、どうやらスジンは服飾メーカー勤務で紳士服の部署に異動したようです。一人の女性と挨拶すると「話は聞いてる、室長の奥さんからね。あぁ、もう奥さんじゃないわね」と言います。
どうやら不倫してたみたいですね。
季節が2つほど過ぎたころ、
スジンは父親の助手席にいました。「私が憎くないの?」と尋ねるスジンに「過去の失敗はきれいに忘れていい人に出会いなさい」といって、ほこりが舞うビルの建設現場にいます。
現場では現場監督のチョルスとスジンの父親の部下が何やらもめています。経験豊富で頑固なチョルスがセメントを流すか流さないかでもめているのでした。
ところ変わって別の現場でも2人はまた会います。自販機の前でスジンが買おうとしたジュースをチョルスが横取りするのでした。
帰る方向が一緒でスジンはタクシーを捕まえようとするとなんと背後からひったくりに!バッグを奪われますがチョルスの機転で奪い返しました。
散らばったバッグからは大量のボールペンが。「買ったのを忘れてしまうから」とスジンは言います。この時から既に前兆があったのですね。
その日はチョルスの車で送ってもらいました。
その日以降スジンはチョルスのことが気になって仕方ない様子♡
偶然を装って同じ酒の席につき、もうテーブルの下で手をつないでます!そしてそのままキス!展開が早すぎるし、なんてワイルドなの!驚
そして2人は付き合い始めます。
秘密基地のようなチョルスの家でデートを重ねて幸せそうです。
あの有名なトランプのシーンは皆さん覚えていますよね??
実家でのスジンはとてもリラックスしている様子、父親にも「彼氏ができたのか?」と聞かれて自然と笑みがこぼれます。
チョルスとの仲が深まるにつれて、スジンは結婚を意識しますが、チョルスはお嬢様と俺じゃ釣り合わないと言います。
確かにスジンの持ち物って大体高級ブランドなんです…
そんなある日、2人が外食をしているとスジンの家族が合流しました。どうやらスジンが呼んでいたようです。
しかしスジンはお手洗いに行くと席を立つと父親はチョルスに意地悪な質問をします。
スジンがいつまでも戻ってこないのを心配した妹は、レストランの外で雨の降る中路上で倒れているスジンを見つけるのでした!
そるとすかさずチョルスがスジンを抱え、病院に向かいます。医者が言うには過度のストレスとのこと。
ベッドで目覚めた娘とチョルスの様子を見た父親は結婚を許すのでした。
新婚生活はとても楽しそうです♡活字にはできないですが。笑
チョルスの仕事もプライベートが順調だからでしょうか、一層気合が入っています。
一方スジンは、忘れ物が多い気が…友達にも家に帰る道が時々わからなくなると言います。
数日後、スジンの姿は病院にありました。
スジンは不倫相手と駆け落ちを試みたが彼が来なくてショックを受けた。突然倒れたこともあると説明します。
そして後日詳しく脳の検査をすることにしました。
新婚の2人には家を建てるという夢が出来ました。工具を上手に使いこなせないスジンの姿を愛おし気に見つめてるチョルスの笑顔が甘すぎます。
そして再びスジンは病院に行きます。今日は何日?妹さんの生年月日は?と聞かれても答えられないのでした…
自分の状況が一体どうなっているのかわからないストレスに加え、さらなるストレスがスジンに負荷をかけます。
昔の不倫相手が海外支店からもどり同じ会社で再び働くことになったのです。
2人の愛の巣ではスジンの異変が顕著に出始めました。自分の真後ろに座っているチョルスを探し回り「そこにいたのね!」と言い出したり、
自分が切り貼りしていたスクラップブックも「あなたがやってくれたの?」と言います。
心配になったチョルスは「次の診察は?」と尋ねるのでした。
翌週、検査結果を聞くためスジンは再び病院へ。結果は「アルツハイマー病」でした。27歳のスジンには到底理解が追いつきません。
「肉体的な死より精神的な死が先に来る、仕事も辞めなさい、自分さえも分からなくなる」と衝撃的な言葉たけが降り注ぎ、帰り道で涙を流す姿に観ている側も涙するでしょう。
家に帰るとスジンは仕事を辞めようか?子供は欲しい?と唐突もなく聞きます。
そして大好きなトランプのゲームをねだったと思ったら、急に涙を流して部屋に閉じこもりました。
病はスジンをさらに苦しめます。愛妻弁当を作っても、2段ともご飯を入れてしまったり道で迷って動けなくなってしまいました。
そして同じ時間チョルスはスジンの担当医を訪ね、スジンが自分に隠していたアルツハイマーについて聞かされるのでした。
迷子になったスジンは警察に保護されているとたまたま、元不倫相手に出会います。そして手まで握ってしまうのでした。
一瞬だけ不倫していたに時に彼に抱いていた愛情が溢れたのでしょう。すぐに我に返りましたが、とても残酷な病気です。
夜昔デートしたバッティングセンターでスジンはチョルスに言います「話聞いたの?私の頭の中に消しゴムがあるって。私たち別れよう。忘れるから優しくしないで」と。
しかしチョルスは「全部俺が覚えてる」と言い涙を流しながらおちゃらけます「忘れたころにまた俺が現れてナンパする。また一から恋愛できる」と。
このシーン本当に号泣しちゃうの!!!!
それから2人の家は壁中にポストイットのメモ書き。薬を欠かさず住所も復唱するのが毎朝の日課になりました。スジンの首には名前や住所が書かれたプレートもかけられています。
ある日家族が2人を訪ねた時、スジン病気について初めて知るのでした。家族はスジンの面倒を見ると言いますが、自分の妻の面倒は自分で見るとチョルスは絶対にスジンから離れない強い意志を示すのでした。
そんな2人に悲しい1日が訪れます。
スジンは昔の不倫相手とチョルスの名前を間違えて「愛してる」と仕事に行くチョルスを送り出しました。その後部屋の中のメモを確かめるように眺めていると、自分の旦那さんがチョルスであることに気が付き、チョルスを気付けたことを悔いなきながら手紙を書きます。記憶が確かなうちに彼へのあふれ出る愛をすべて書き留めて彼に愛を伝えるため、そして去ることを謝るため。
手紙の最後に、父に会ってほしいと書いてあったのでチョルスはスジンの実家へ向かいます。すると手渡されたのは離婚届でした。
おそらく、スジンがお父さんに頼んでおいたのでしょう。しかし、チョルスはそれをすぐに破ります。
数日後、チョルスは郵便受けに自分宛の手紙を見つけます。送り主はスジンで、思い出したから手紙を書いているというものでした。
チョルスはすぐに住所にある施設へ向かいます。スジンはチョルスを忘れているようですが、香りの記憶は残っているようでした。
するとスジンと施設の介護士が向かったのは初めて2人が会ったコンビニの前です。チョルスは入り口でジュースの缶を開けます。
コンビニの中では家族や友達、病院の先生がこちらを向いていました。
「ここは天国ですか?」と尋ねるスジンの手を引いてチョルスは車に乗り込み、2人は海辺のドライブをします。
そしてスジンにせがまれても一度も言わなかった気持ちを伝えます。「愛してる」
するとスジンは幸せそうに微笑み、チョルスの頬にキスをするのでした。
いやぁー…もう号泣です。目がパンパンになります。ちょうど20年前の作品なのに、全然古さを感じさせない。
メイクとか服装はもちろん時代を感じますけど、やっぱり人間の感情の核の部分はいくら時代が変わっても変わらないよって事なのでしょうか?
昔見た時と違う感情がまだこみ上げてきて、定期的に同じ作品を見て自分の捉え方がどう変わるかを楽しめるのも配信で視聴できる良さですね。
本作のもととなったのは日本の連続ドラマというのも驚きだったんですが、本作に大満足しすぎて原作への興味があまり出ないという。笑
「私の頭の中の消しゴム」はどこで配信してるの?
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