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いつかの君にもわかること

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【PR】本ページはプロモーションが含まれています

「いつかの君にもわかること」あらすじ

出典:キノフィルムズ

窓拭き清掃員として働く33歳のジョン(ジェームズ・ノートン)は若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。シングルファーザーとして男手ひとつで4歳のマイケル(ダニエル・ラモント)を育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。理想の家族を求め、何組もの“家族候補”と面会をするが、人生最大の決断を前に進むべき道を見失ってしまう。そんな彼は、献身的なソーシャルワーカーとも出会い、自分の不甲斐なさに押しつぶされそうになりながらも、息子にとって最良の未来を選択しようとするが……。

「いつかの君にもわかること」感想

※ややネタバレ
前からきれいなビジュアルが気になっていた「いつかの君にもわかること」がU-NEXT(ユーネクスト)で配信されていたので視聴しました。
題名からして、人間関係、誰かとの絆、人間の成長に伴って変わる心の模様などが描かれてるのかなと思ってあらすじを読んだんですが、この映画は少しヘビーな感じでがしました。
切ない・悲しい感情に敏感なタイプの方は、心と相談して良きタイミング観ることをお勧めします。

本題に参りますね。
シングルファーザーの主人公ジョンの職業は窓ふき清掃員。地域の家々を回っては窓を拭く毎日で生計を立てています。そんな彼には定期的に会っている人々がいます。まずはソーシャルワーカー、そして“知らない家族”。
そうです。彼は残り僅かと余命を宣告され、ソーシャルワーカーと共に自分が旅立った後に息子が一緒に暮らす新しい親を探しているのでした。

しかしソーシャルワーカーというプロのサポートはあれど、ジョンは苦悩します。
どの家庭が一番良いのかを絶対に選ばなければいけません。死はそこまで迫っている先延ばしのできない状況の中で、彼は息子に一番良いと思う家庭を間違うことなく選ばなければならないのです。
・経済的には全く問題がなさそうだが、息子に精神的な安定を与えられるかがイメージできない家庭。
・里親の経験はあっても何かしっくりこない家庭。
・優しさはありそうだが、過去に赤ちゃんを里子に出した経験を持つ女性一人の家。

また、家庭探しと並行してまだやらないといけないことがあります。
・息子に「死ぬとはどんなことか」を教えること。
・箱に息子への思い出の品や手紙を詰めること。
子供が「死」を徐々に理解し始めるのは6歳ごろだそうです。しかしマイケルはまだ4歳。
「死んだらどうなるの?」と尋ねます。
私たち大人みたいに現実的に「死んだら無だよ」なんて言えませんね。
「太陽の日の中にいるよ」「雨の中にもいる」「食べたものの味の中にもいる」「見えないけどずっと近くにいるんだよ」と穏やかに答える彼の表情・声がとても優しく、観ていて涙が溢れました。

作中だんだんと表情から覇気がなくなり、前かがみになってゆく彼の姿が印象的でした。そして弱っていく彼が息子を見つめる姿もまた印象的でした。
「こんなに愛する息子を残して死ななければならない悲しさ」「父がいなくなって孤独になる息子の不憫さ」。子を持つ親なら、言葉では言い表せないほど胸を張り裂かれるような心情になることでしょう。

もう何年も前に旅立った私の家族も、離れた場所から黙ってじーっと私を見つめている時がありました。
ジョンのようにさまざまな想いを巡らせながら見つめていたのでしょうか。
人の寿命はわかりません。でもいつか私にも“その時”が来たら、先に旅立った人たちが何を想っていたのかわかるかもしれません。

「いつかの君にもわかること」はどこで配信してるの?

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U-NEXT

本ページの情報は記事掲載時時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。